
禁煙することは、一時的な苦痛が伴うとしても出来ない事ではありません。
一方、自分を産んでくれた実の両親を変えたいと思っても、
その事実を変える事は絶対に出来ません。
過ぎ去った過去の出来事を変える事も出来ません。
この様に、人生には変えようと決心したら変える事のできる事と、
絶対に変える事の出来ないことが有ります。
ところが、本当は変える事ができることでも、自分としては絶対に変えたくないために、
色々な理由を自分に言いきかせて、絶対に変える事の出来ない事として、
変えられない人もいます。
又、絶対に変える事の出来ないことを、何時までも悩んだり、
恨んだりして、暗い毎日を送って一生を過ごす人もいます。
限られた人生を、心豊かに健康的に悔いなく過ごす為には、変えることの出来ない事は、
自分に与えられた宿命として、それを素直に受け容れる「冷静さ」が求められます。
一方、変える事の出來る事は、どんなに苦痛や未練が伴ったとしても、
それを変えて行くだけの「勇気」と「強い決意と行動力」が求められます。
しかし、その冷静さや勇気を行使しようとしても、自分の心の弱さから、
本当は変えることの出來る事も、変えることの出来ない事として
自分に言いきかせて変えないでいる事も多々あることでしょう。
米国の神学者、ラインホルド・ニーバーは、神への願いをこめて、
次の様な祈りを「冷静さを求める詩」として述べています。
God, grant me the serenity to accept the things I cannot change,
Courage to change the things I can,
And wisdom to know the difference.
神よ、変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。